- 低学年の子供が宿題をするとパニックになりやすい。
- どうして些細なことがきっかけで癇癪になってしまうの?
- 宿題で癇癪を起こしたら親はどのように対応すべき?
ひといちばいデリケートな子供「HSC」。
HSCの子育てで大変なものの一つが、宿題パニック。
子供が宿題をやり始めるのは良いものの、途中でスイッチが入ると癇癪に…
さらに、最後まで宿題を終わらせないと落ち着かないのがまた大変!
何を言っても聞かない…
親はどうしてあげるべき?
結論、親は「どうしようもない」んですよね。子供自身が自分の落ち着くときまで「待つ」しかないんです。
現在、三人の子育てをしていますが、みんな超デリケートな気質をもっています。それぞれの癇癪に日々向き合っています。
低学年のHSCが宿題で癇癪を起こした時に親がどのように対応しているか、我が家の経験談を紹介していきます。
癇癪の原因は「宿題」ではなく「疲れ」
パニックになるタイミングが宿題の途中なのですが、そもそも「疲れ」が一番の原因となっています。
なぜなら、癇癪を起こす時は、たいてい「疲れている時」だからです。
眠気がくる夕方や夜に
泣いちゃうことが多いよね。
「勉強がそもそも好きではない」場合、宿題は「嫌なもの」でしかありません。
疲れている時に、嫌なものをするエネルギーなんてありませんよね。
さらに、宿題をしているといろんな壁にぶち当たります。
- 分からない問題に出くわす
- 同じものの繰り返し(ひらがなや漢字練習など)
- サクッと答えが出ない(文章問題や筆算など)
疲れている時に、嫌いなことをして、そのうえ労力を使うとなると
もう大変!
パニックになるのも無理がありませんよね。
冷静に考えると
子供の気持ちがわかる
HSCは最後までやり遂げたい!
そんなに泣いてまで
やらなくてもいいのに…
すっごくしんどいけれど、やり遂げないと気が済まない!
HSCは完璧主義。
真面目なHSCはサボることができません。
泣きながらも自分自身と葛藤しています。
すごくやりたくないけれど
絶対にやらないといけない!
って思うのしんどそう
学校では優等生。宿題をやらずに登校することは考えられないのです。
- やらないと先生に注意される
- 宿題は絶対にやらないといけないもの
と思っているからです。
確かに、昔は厳しかったかもしれません。のび太くんが廊下に立たされているのをイメージできます。
でも、今の時代、宿題を忘れたくらいで厳しい罰はありません。
娘の担任の先生は、特性や意思をきちんと理解しようとしてくれるので、宿題に対しても寛容です。
先生には子供のデリケート気質について直接伝えています。
先生がどれだけ優しく受け入れてくれても、子供は「宿題だけは絶対!」という思いに苦しんでいるのです。
癇癪は、「真面目に取り組んでいる証」ですね。
癇癪を起こしたとき、親は「待つ」しかない
子供が癇癪で暴れている時、「早くおさまってー!」と思いますよね。
こんなことで
こんなに大泣きする!?
「宿題」ごときで…人生の終わりかと思うくらい泣きます。
答えを教えてあげたり、休憩を促すなり、対応しても意味なし。
何を言っても聞く耳を持たないですし、親がイライラしたらさらにヒートアップしてしまいます。
気を鎮めて…
とにかく待ちます。
「待つ」って
簡単そうで難しい!
でも、しばらくすると子供の新しいアクションが起きます。
- 「抱っこして」と言う
- そのまま寝る
- YouTubeを見る
どんなときもありますが、子供の方から動き出したら落ち着きます。
子供に「抱っこ」や「〜して」とお願いされたら、なるべくすぐに対応してあげることで早く回復できますよ。
大泣きされてイライラしちゃうかもしれないけれど、そこをウンと我慢!
山を乗り越えたら
しばらく平和になる〜
宿題の時だけではありません。癇癪が起こったときは、いつでもこの対応でOK!
いつかは落ち着く時が訪れると思って、待ちましょう。
宿題での癇癪をおさえる方法は?
毎回、宿題で癇癪になると大変ですよね。
子供も親もしんどいです。
では、どのようにしたら癇癪を減らすことができるのでしょうか。
我が家の実例を紹介します。
宿題をする時間は本人に任せる
「家に帰ったら、まずは宿題!」は当たり前のようで、HSCにとってはすごくキツい言葉。
学校で全神経を擦り減らして、やっと落ち着く家に帰ってきたのに、大嫌いな宿題を強いられたらどうでしょう。
疲れてるのに
宿題は無理がある
家は自由な空間です。思いっきり自由にさせてあげることが大事です。
- 家に帰ったら、一旦、休ませてあげる
- 子供のペースに任せてあげる
- 子供が自分で宿題を始めたら、褒めてあげる。
でも、なかなか宿題をやらないと
ちょっと心配になってくる…
ダラダラ〜としてなかなか宿題をやり始めなくても、HSCの頭の中には「宿題をしないといけない」という義務感がずっとあります。
“宿題をできるエネルギー”が溜まるのを待っていて、タイミングを見計らっているんですね。
だから、エネルギーが溜まるのを親もじっと待ってあげましょう。
いざ宿題をしようとした時に、親に「宿題は?」と言われたら一気に気落ちしてしまいます。大人だって嫌ですもんね。
ついつい言っちゃうんだよね
宿題をやらないといけない気持ちはずっとあります。子供を信じてあげることは大事ですね。
別に、宿題をやらずに学校へ行っても大丈夫。怒られません。
学校の先生は
「無理しなくていいよ!」と
言ってくれてます
でも、HSCは宿題が終わっていないのに登校すると気になるかもしれません。
朝の登校に間に合わなかったら、宿題が終わってから登校したり、1日休んで宿題をしたりしています。
休んだ日は、ご機嫌で宿題に取り組むので、集中力もあります。
子供にとって何が良いのか答えは分かりませんが、勉強は楽しくできるほうが良いですね。
楽しいほうが吸収力もある!
年齢が上がるにつれて落ち着いてきた
小四になった長女は、急に癇癪が減りました。
それまでは
兄弟のなかで一番癇癪が
激しかった
年齢とともに体力がついて、毎朝登校できるようになり、心と体のバランスが落ち着いてきたのでしょう。
小二、小三と不登校の時期があり、その時は全く宿題をしていませんでしたが、再登校してから自分のペースで自分のやり方で集中してやっています。
「やる時はやる。やらない時はやらない。」を徹底できるようになりました。
癇癪を何度も経験して
だんだん自分のことが
わかってくる
低学年の時期は、慣れない学校生活に不安もいっぱい!疲れやすく、情緒のコントロールも難しい時期。まだまだ母親にもいっぱい甘えてきます。
癇癪は大変だけど、悪いことではありません。子供が自分の気持ちを表現しているのですから。
親は「疲れているんだね。嫌なんだね。」とその時の感情を受け止めてあげるだけで大丈夫。
宿題だけでなく、どんな場合の癇癪も、いつかは落ち着いてきます。
まとめ:疲れているから癇癪を起こす
- 宿題で癇癪を起こすのは疲れているから
- 癇癪が起こったら、親は「待つ」だけでいい
- 子供のペースを尊重する
- 年齢とともに癇癪が減る
宿題が嫌だから泣く、やり遂げたいから泣く、でもしんどいから泣く。
泣くのは辛いからだけど、子供がすごく頑張っていることが分かりますよね。
癇癪は大変。でも、気持ちをしっかり受け止めてあげることで、きっと子供は安心して前に進むことができるでしょう。